アクセスログから見るラズベリーパイの動向 ラズベリーパイ研究室

Raspberry Pi の記事を書き始めてから10ヶ月が経過しました(2016/03/19現在)。この間のアクセスを分析することで、Raspberry Pi とは一体何なのかを軽く検証してみたいと思います。



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※誠に申し訳ありませんがこちらの電子工作のコンテンツは弊社の実験制作例となっております。十分な安全が保障されているわけではないため、参照や実施は自己責任となってしまいますのでご注意ください。

イントロダクション

このサイトで Raspberry Pi の記事を書き始めてから10ヶ月が経過しました。といっても、記事を書いていたのは最初の3ヶ月程で、それ以降は全く記事を更新していません。(2016/03/19現在。2016/06より、再び記事を書き始めました)

私的環境に大きな変化があったので Raspberry Pi をいじっている余裕が無くなったのが理由ですが、最近、当サイトのアクセスログを見たところ、記事を書いていた頃と遜色のないアクセスがある事がわかりました。

最近は Raspberry Pi 3 もリリースされ「このブームは一過性のものではないかもしれない」と思うようになりました。

そこで、この10ヶ月間のアクセスログを解析することで、Raspberry Pi と世間はどうつながっているのか、を考えてみようと思い立ちました。

当サイトのコンテンツはそれほど多くないのですが、それでも、アクセスログからわかる「何か」を考えてみようと思います。

このサイトの概要

さて、ではまず、このサイトの状態を見てみましょう。

サイトの総アクセス

アクセスログを採り始めた2015/05/21から今日(2016/03/19)までの約10ヶ月間、google analyticsでの有効ページビューは32,256、月3000pvくらいというまぁ、マイナーサイトです。

このサイトでは自前で同期間のアクセスについてログをとっていて、総ログ数は現在42,434アクセスです。

アクセスログ

テーブル構造

この42,434アクセスについては、ログ記録時に

$except_domain = array(
"googlebot",
"msnbot",
"google-proxy",
"rate-limited-proxy-.+google\.com",
"yse\.yahoo\.net"
);

といった、メジャーなクローラー類についてログを除外しています。勿論、自分のアクセスも除外対象です。

それでも、海外のサイトからのクローラーはよくわからないので、ここでは日本からのアクセスのみに絞り込んでみました。

DELETE FROM access_logs WHERE ip_info != 'Japan';

また、ほとんどアクセスはないのですが、このサイトにはRaspberry Pi 以外の記事があるので、それらを除外します。Raspberry Pi 関係の記事は laboratory ディレクトリに纏めてあるので

DELETE FROM access_logs WHERE NOT command LIKE 'laboratory%'

としました。

総ログ数

結果、31,638レコードとなり、google analyticsの総ページビューとほぼ一致します。このことから、このサイトへのアクセスの殆どは Raspberry Pi に関するアクセスであることがわかります。

これで、google analytics のレポートがほぼそのまま、このサイト利用者の動態だとわかりましたので、それがイコール、Raspberry Pi で検索してやってくるユーザーの動態と考えて良さそうです。

さて、ではユーザー分布を見てみましょう。

ユーザー分布

こんな感じでやはり、20代後半から40代前半の元気な層が Raspberry Pi を利用しているようです。性別はもう、ほとんどが“ヤロー”です。普通の女性は Raspberry Pi なんてものには目もくれません。電子工作をしていて“はるちゃん”のような可愛い彼女を見つけるのは夢のまた夢のようです。

それでは実際のアクセスログを見てみましょう。

ページ別総アクセス

当サイトのコンテンツでは 赤外線リモコン信号受信・送信 が飛び抜けて多い事がわかります。実に、総アクセスの40%がこのページです。球数が少ないサイトなので断定はできませんが、やはり Raspberry Pi を買ったらまずやってみたい事の代表格が赤外線リモコン操作のようです。特に、Raspberry Pi 2 でのLIRCに嵌った人が多く訪れているのではないでしょうか?

ところで、アクセスログを採り始めた頃から気づいていたのですが、Raspberry Pi の記事には有名企業や大学からのアクセスも割と多くありました。そのあたりを見ていってみましょう。

大学・教育機関からのアクセス

まず、大学・教育機関からのアクセスをみてみましょう。

大学からのアクセス数

2,673アクセスということで、全体の8.4%です。どんな大学・教育機関からアクセスされているでしょうか?

大学・教育機関からのアクセス

1位は u-tokyo.ac.jp、もうダントツですね。どこでしょう?

WHOIS

はい、日本の総本山でした。「さすが東大、勉強熱心です」と言いたいところですが、この数字は嘘です。というのも、domainを確認すると、“crawl***.***.***.u-tokyo.ac.jp”となっていて、クローラーであることがわかります。

クロールのタイミングは一定ではなく、1日おきに来ていることもあれば、1週間開いていることもあります。こういうクロールをしている大学のアクセスはほかにはありませんでした。東大がどういう目的でクロールし、どのようにクロール結果を利用しているのかはわかりません。

他のアクセス数上位の大学・教育機関は、

  • 大阪工業大学
  • 神奈川大学
  • 拓殖大学
  • 金沢大学
  • 山梨英和大学
  • 日本工業大学
  • 米子工業高等専門学校
  • 明星大学
  • 大阪電気通信大学

となっており、やはり、工業系の大学・教育機関が目立っているようです。

ところで、大学・教育機関の人たちはどのページを見ているのでしょうか? 東大のクローラーさんはじゃまなので、ちょっと席を外してもらいました。

大学・教育機関のアクセス

確かに 赤外線リモコン信号受信・送信 のページがトップではあるのですが、2位の Juliusによる音声認識~国産オープンソースライブラリの活用 のページのアクセス数とほとんど変わりません。

これが、趣味でやっている人とガチでやってる人との温度差のような気がします。実際、Julius 自体が大学機関の方々によって開発されているものです。餅が好きなのは餅屋のようですね。

企業からのアクセス

今度は企業からのアクセスを見てみましょう。

企業からのアクセス

1,491件、全体の4.7%です。勿論、自前のサーバーからアクセスしている企業に限られますのでハードルはかなり高めです。どんな企業さんが来ているでしょうか?

企業

1位はHITACHIさん、2位がほぼ同数でNECさんでした。他は

  • YAMAHA
  • RICOH
  • SONY
  • DENSO
  • CANON
  • BROTHER
  • VICTOR
  • TDK
  • EPSON
  • NTT
  • FUJIFILM
  • OKI
  • 旭化成
  • NTT Docomo
  • SHARP

などなど、もう、日本の名だたる企業さんが訪れています。他にも上位に入っている企業さんがあるのですが、あまり知らない企業なので「就業時間中にこの、仕事と関係ないサイトにアクセスしたのは誰だ―!」と海原雄山に怒れられるようなことになるとまずいのでここには載せません。

他にもパッと見ただけで、香港の panasonic さんなどからもアクセスがありました。

恐らくこういう人たちは家に帰った後も自宅からアクセスしていたりするので(経験論)、本当の企業経由のアクセス数はもっと多いでしょう。

当サイトの Raspberry Pi の記事は、お世辞にもレベルが高いとは言えません。職業プログラマなので Hello, World! くらいはなんとか出力できますが、電気回路となるとまったくの門外漢です。回路の勉強を始めたのは当サイトの記事を書き始めた時期と全く同じです。

ですから、本職の企業様が見るような記事は無いはずなので、恐らくは新入社員のまだ経験浅い方たちが勉強のために見ているんだろうな…と想像しています。

では、その企業さんたちはどのページを見ているでしょうか?

企業が見ているページ

はい、やはり 赤外線リモコン信号受信・送信 ですね。赤外線リモコンは、企業の教育ページとしては最適のようです。当サイトを見た新入社員さんたちが、日本の未来を背負って立ってくれることを切に望みます。

触れてはいけない場所に触れてみる

ac.jp、co.jpを見たら、どうしても見てみたくなるのがgo.jpです。この衝動は抑えきれません。

…いってみましょう。

政府機関からのアクセス

42件、やはり少ないですね。政府機関の人が仕事中に業務と関係ないサイトを不用意に見ちゃいけません。

にもかかわらず、見ている人はどこの人でしょう?

政府機関からのアクセス

1位は、国立研究開発法人 情報通信研究機構でした。おー、大丈夫そうです。お仕事です。

2位、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構。お仕事、お仕事♪

3位、防衛省。…、う、うん…。おしごと…

4位、総務省。やはり、総務省の人は世間一般の動向を知らなければなりません。お仕事。

5位、独立行政法人 日本原子力研究開発機構。Raspberry Pi の電力は原子力発電で賄われていますね…。おしごと…

5位、国立研究開発法人物質・材料研究機構。最先端の物資を経済活動にどう活かすか考える立派なお仕事。

5位、気象庁。なんか、Raspberry Pi を放り投げて表が出たら晴れらしいです。お仕事。

6位、国立研究開発法人海洋研究開発機構。Raspberry Pi って、水陸両用らしいです。お仕事。

7位、ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

7位、農林水産省農林水産技術会議。僕もRaspberry Pi は絶対に農業や林業で役立つんじゃないかと思ってます。素晴らしいお仕事。

このように、日本の政府機関の人たちも Raspberry Pi の可能性には大いに注目しているようです。

まとめ

以上が、当サイトのアクセスログからみた Raspberry Pi の実態です。Raspberry Pi は何というか、知的な大人のおもちゃという印象です。ものすごく安くて簡単だからさっと手が伸びるのですが、いざ手に入れてみると「どう使うんだ? これ」となります。

普通のおもちゃは買ったら遊び方はある程度決まっているのですが、このおもちゃは「どう使うか」を自分で考えなければいけません。

当サイトのコンテンツは「オレならこうつかう」という趣旨の下に作成していきました。私的環境変化もいろいろあって、ここ半年程は全く新しい記事が書けていないのですが、それでも毎週500アクセス以上をずっとキープしつづけており、Raspberry Pi の新しいユーザーが絶え間なく生み出されている事を感じています。(2016/07/02追記、現在はPHP専門の記事と合わせて週1,500アクセス程に膨れ上がりました。まだまだ行けそうです!)

最近はかなり私的環境が安定してきたので、今後、新たな Raspberry Pi の記事を生み出していこうと思っていますが、何分その下準備として、現在MySQL、PostgreSQL、SQLiteの 3 databaseに対応する汎用ORマッパーを休日にシコシコと開発していたりします。

Raspberry Pi 3 もリリースされたので、みなさんにもっと Raspberry Pi を活用していただけるようなプロダクトを一日も早く作り上げます。

いつか、知的な大人のおもちゃで遊ぶみなさんの笑顔が見られたら幸いです。

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